このコーナーでは真空成形、ブリスターパック製造について寄せられるご質問をまとめております。
- 真空成形というのはどういうものでしょう?
- 成形材料であるプラスチックフィルムを熱で柔らかくして、成形の原型となる小穴をあけた金型から、真空ポンプで空気を抜きプラスチックフィルムを型に密着させて形を作る技術です。
- 射出成形と比較して真空成形のメリットはどんな事ですか?
- 真空成形は金型が一つで済むので製作コストが低くなります。射出成形の場合、タイ焼きのように金型は2つ必要ですが真空成形は片側の一つで済みます。
- 樹脂素材の種類を教えてください?
- ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、塩化ビニール(PVC)、ペット(A-PET)、PPフィラー(PPF)といった種類がございます。
- 安く作れる材質は何ですか?
- A-PET、PPなどが他の材料と比べると比較的安いです。工場での廃材はリサイクル業者に買い取ってもらい再利用のシステムが確立されております。
- 機械部品の輸送用に専用トレイを作りたいのですが、真空成形で作れますか?他の成形方法と違いは?価格に違いがありますか??
- 実績として、半導体部品の輸送用に部品を収めるトレイの蓋部分を作っています。材料の樹脂シートはPS(ポリスチレン)で、スマホ位の大きさ。コストは射出成形と比べ安く、軽量で帯電防止といった性能があります。
- ウィルス、菌から守るために透明のトレイの蓋は作れますか?
- 透明の蓋の製作は可能ですが、蓋自体を抗菌化するにはガラスコーティング剤を塗ることで可能です。しかし、その場合割高になります。
- 作成したい数は少ないのですが、何個から対応できますか?
- 試作型(樹脂型)を使用すれば10個~対応可能です。ただし、ロットが少ないと単価は高くなります。
- 一度製作した金型は何年保管されますか?再度の成形はいつまでできますか?
- 保管期間は最終製造日からおよそ3年です。成形は何度でも可能ですが例えばPPFは材料の性質上、樹脂材料には炭酸カルシウム(石のようなもの)が含まれており、成形するたびに金型と接触することで削れていきます。保管期間は生産ロットが多いほど削れていくので、その分短くなることもございます。
- 成形可能な素材の厚さを教えてください。
- 塩ビ(PVC)、ペット(A-PET)→0.2~1.0mm、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)→0.2~1.5mmとなっています。
- 設計図面などが無いのですが製作できますか?
- ラフな手書きの図面と寸法をお聞きし、確認、正式な図面にすることができますのでご相談ください。
- 最短納期はどれくらいですか?
- 金型から作り、20日~30日 形状によっては2か月かかる場合もあります。
金型がすでにある場合だと7日から10日ほどかかります。