紙容器にすっぽりかぶせるハート形の蓋製作のご依頼をいただきました。

1.製作にあたって容器の寸法をお聞きしておりましたが、丸み(アール)や下からの立ち上がり角度(テーパー)の詳細情報がお有りで無かったので紙容器本体が出来るのをお待ちして試作をスタート致しました。

 

 写真は、ほぼほぼ直角の立ち上がりです。

 実は、真空成型加工は直角にお作りするのが得意ではありません。なぜかと言いますとシート材料を金型に吸い付かせて成形する技術ですので、ピッタリと型にハマってしまうと型から外せなくなり成形品は裏返しになってしまいます。(解決策:最小限のテーパーを付けます)

 また、平面 つまり平らに成型するのも大変不得意です。 これは、平らな面積が大きいと型と材料の間にエアだまりと言ってフワフワ、プカプカしたような状態になり横から見ると波打ってしまうからです。(解決策:目立たない部分に真空孔=小さな穴を開けてエアを逃がします)

2.試作品が出来てきました。写真右の様にまだ縁取りされていない状態です。

3.本体にかぶせて裏側から見てみましょう。

 隙間が出来てるのがお分かり頂けるでしょうか?この隙間がテーパーを付けている証拠です。

4.ちょっと本体と蓋の形状(丸みの形状に多少の違いがあるのが分かりますか?

  ほんの1㎜弱の隙間ですが、すっきりと本体と同じ丸みになりません。微妙な調整にはCADデータが必要です。紙容器の蓋は以前にもお作りしてますが、どうしても貼り合わせる都合でズレが生じやすいので、若干の遊びがあった方が多少のズレをカバーしてくれます。


 この後はお客様からCADデータを頂戴したり打合せを何度かさせて頂き本型生産につなげて参ります。

この様にもしかして出来ないの?時間が掛かりすぎて大変じゃないの?などと躊躇されずどうぞお気軽にご相談ください。

製作者一同 心よりお待ちしております。